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ひとノま 人と人の間を遊びから考える

      2016/01/04

ひとノまは人と人の間(ま)をクリエイティブを介在させて考えるプロジェクトだ。クリエイティブとは、食とアート、クラフト、食器・・なんでもよろしい。ここ四国のまんなか、三好市池田町の山の上でつくる間(ま)のクリエイティブはウマバで作られるお茶だ。

ウマバではへそ茶室

ウマバは南斜面で陽当りがいい上に、高所なので昼夜の寒暖差がある。しかも美味いお茶に必須と言われる霧も吉野川から昇ってくる絶好の条件。僕らはこの地で採れ、お茶を愉しむ文化をへそ茶と呼ぶことにした。四国のまんなかという意味もあるが、むしろ「ちゃんちゃんらおかしくてへそで茶を沸かす」という慣用句からの発想だ。「様式だけに偏った茶道は、茶の湯のもっと原型から離れてしまい、そんなもんちゃんちゃんらおかしいわ」と少々過激な思想だ。だから、亭主が淹れる茶を小さな空間に作った亭主の世界観を愉しむことに演出していこうと考えてる。亭主は表現者、いわゆるアートパフォーマーだ。例えばそうだな〜、その世界観を伝える演出ために手品をしてもいいかもね、おまえはアートがわかってない、とか茶の道がわかってない、という人達もいて、一緒にいると居心地が悪い。だいたいアートって頭で理解して何かを解決するようなものじゃないでしょう、心で感じるものでしょう。「わかってないのはお前じゃ、ぼけ!」と心で呟きます。しかし、歳をとったせいか、たまーに気づかないうちに声になっていたりもしますm(__)m。

お茶を愉しむ間(ま)、それは茶室だ。もともとひとノまの概念は「茶の湯と茶室」からインスパイアされた遊びのプロジェクトだから親和性はバッチリ。廃校の校庭の2本の桜の樹の間に茶室をもうけ、床柱に生きた桜を取り込む斬新な創り。地元のヒップな建築家、東周じ氏の作品。

 

hesochashitu

校庭の2本の桜の木の”間”にひとノま茶室を設える

ChanoMa

生きた桜が床柱となって部屋内を貫く

chaWindow1

冬の景色を切り取る拝借景

ChaEntrance

冬の足あと。

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春の拝借景

ChaWinter

冬のへそ茶室

茶室からは構造を説明

ひとノまは「茶の湯と茶室」からインスパイアされた遊びのプロジェクトだから、茶の湯からは作法を、茶室からは構造を説明できる。

ひとノまの作法は「お題」「設え」「誂え」「拵える」というキーワード。 茶の湯では、主人の決めるテーマ「お題」の存在、テーマに沿って主人が茶室を「設(しつら)え」、掛け軸、生花、香といったアートをアーティストに「誂(あつら)え」てもらい、茶菓子やお茶を「拵(こさ)える」。 茶の湯、茶室では、作法「主人」という人の存在が重要。ソレに対して、ひとノまは、主という概念が抜けたただの「人」の存在にもっと注目している。つまり、仕掛ける人も参加する人もまた主という考え方だ。 それでもお題を決め、準備をする遊びの中心となる人はいる。ここはわかりやすく呼び名をつけるとしたら、”ひとノま”遊びに徹底的に拘る「数寄者」だろう。ここは単純に「すきもノ」と呼ぶことにしよう。

例えば、POPUPひとノまでは、の決める「お題」にそって、見立ての借景の中、POPUPひとノまを「設え」、アートをクリエイタや”遊びに来る人”が一緒になって「誂え」てもらい、料理人や”遊びに来る人”に「拵え」てもらう映像に重ねます。つまり、茶の湯よりも、もっと色々な人に能動的に「ま」ヅクリに関わってもらうという趣向なんです。

ひとノまの構造解説について… 構造はパターン化され、それは切り出し可能、代替可能なパターンとなっている。 我々日本人がアートと飲食を楽しむ空間としての茶室空間をなぞらえており、空間を「休、茶、台、床、看」と5つのゾーンングとして名づけている。

下の例は、それぞれ茶室空間とPOPUPひとノま屋台との対比で説明。

  • ■休:人がくつろぐ(すわる、寝転がる)場所 → 客席(茶)、カウンター手前(POPUP)
  • ■茶:お茶、お酒をいれる場所 → 主人席(茶)、カウンター奥(POPUP)
  • ■台:メシを作る場所 → 茶室外台所(茶)、カウンター奥(POPUP)
  • ■床:アートを飾る場所、ハレの空間 → 床の間(茶)、カウンター花瓶、とこ棚、借景フレーム(POPUP)
  • ■看:看板。間の説明をするところ。POPUPでは、お題を表すところでもある。

 

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今年の春はへそ茶室の中の小枝にも桜の花が咲くことを期待してます。

treehouseentrace

な、チビ!

そうそう、2016年に一(はじめ)る粟島でももちろん「ひとノま」展開します、よ。

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