*

旅の重さ 自分探しをしている人へ

   

旅が人生の一部になってしまったので、そりゃーいろんな人と出会うことになる。
それに今の暮らしのように、田舎に移住してみているコト自体が極めて旅的なことだ。

旅は非日常の間(ま)で、いつもの自分とは違う自分に出会うことでもある。
いわゆる自分探し。

旅の重さ

”旅の重さ”って佳作が昔あった。
主演は高橋洋子。オーディションで決まったらしいが、映画にもちょい役ででている秋吉久美子は二位だ。
可愛さや存在感では秋吉久美子は群を抜いてた印象があるが、高橋洋子のほうが”普通”感があって、この映画の主題にあってると判断されたんだろうな・・。

舞台は四国、家でじゃなくて旅に出たんだとと母親に出した手紙のモノローグではじまる。
旅芸人やら行商のおじさんやら、いろんな人に出会いながら、自分の居心地のいい生き方と居場所を見つけるという話。
ま、自分探し。
ちょっと憧れてた。

自分探しって

ココで出会う人たち、特に若い一人旅をしている人たちには、”旅の重さ”の雰囲気をそのまま味わえる人たちがいる。
UB1に訪れひと月ばかり逗留したH君はお隣の国から来た控えめな28歳の好青年だった。
母親を亡くした直後で、人生に一つ区切りをつけるつもりで来たのだろう。
ここでは、UB1ウマバーの雑用をしたり、マルシェを手伝ってくれたり、ご近所で晩ごはんをご馳走になったり、剱山登山をしたり、日本の田舎を満喫していた。

でも、あるとき、彼が、たまならなく寂しそうな横顔を見せたときがあった。
”Let her go”という曲が流れたときだ。

蝋燭の灯が弱まってはじめて,灯りの大切さに気づく。
雪がちらつき始めると、強い日差しが恋しくなる。
彼女がいってしまった後で、愛してたことに気づくんだ

自分を見つめ、知るってことは、それなりの「重さ」があるもんだ。

自分から逃げてる人

かたや・・ちょっと違う。
重さがない、というか、人に重しを預けるというタイプの、自分探しじゃなくて(本当に)自分から逃げてる人たちがいる。

探しているのは、本当の自分じゃなくて、レンズでひたすら肥大させた自我(エゴ)の投影。それをどこまでも追いかけるのだから、永遠に見つからない。
よくいえば、自我の投影は理想のカタチでもあり、現実の自分を知っている人たちは、理想と現実のギャップを埋めるべく努力し、それが人間的な成長になる。

だが、大抵の場合、そんな人達は、自分を過大評価し、その肥大した自我を認めてもらえないことの原因を自分以外に求める。
「おまえ(相手)が悪い」「社会が悪い」って騒ぎ立て、”自分は犠牲者だ”という被害妄想に囚われるから始末に悪い。

”こんなはずじゃない”
自分がしたことには過剰評価で、他人がしてくれたことには過小評価というか、それを想像だにしていない。
探しているのは自分ではなく、自我を受け入れてくれる居場所だ。
だから他人の都合などお構いなしで、他人が自分に合わせてくれる居場所を他人の場所で探している。

ゲストハウスめいた(ゲストハウスじゃありません)プロジェクトをやっていると、もちろん、その手の人たちも来る。
そのときに”何かやれることがあるのではないか?”と、余計なおせっかいの性格が災いして、面倒なことになることも実は多い。
妄想のレベルが激しすぎて、無銭飲食、滞在費踏み倒し、ブラックメール送付、留守中に侵入(あるいはしようとする)、と身の危険も感じることも多く・・ 本気で警察に相談すべき犯罪レベルに達しているので、悩む。(年に一度くらいのペースで発生しているのです ^^;)
もちろん、袖振り合うも縁があってのことだし、メンタル的に気の毒だと思える面も多少はあるので、思いとどまるようにしているが・・。

そんな人達に(余計な)アドバイス

「そんなもん、陽炎なんだから、追いかけても追いかけても逃げ水でしかない。
青い鳥と一緒で、ホントの自分なんて、すでに自分の中にある。
肥大した自我の証明に費やす膨大なムダな時間を、理想に向かう自分に変えるエネルギーに使ってくださーーーーーい。」

最後に…ちょっぴり、ダーサクサイドを開放。
darth-vader-1207142_960_720-1

他人がつくった居場所を我が物顔でエラソーにズカズカ荒らして消費するな! 
UB1ウマバーは、ご来バーする人たちと一緒に”文化”を創造するところであって、消費消耗していくところじゃーないんだよ、この盗人野郎。(どんだけ苦労して作ったと思ってんだ、ボケ!)

以上、ウマバの山から叫んでみました。(ちょっとスッキリした)
ちなみに、UB1ウマバープロジェクトでは、たいていは善き出逢いに溢れております。

 -日々徒然, , ,

  関連記事

てヲとる、変わり、続く。

てヲとる、変わります、というか、変わらなくてはいけないのです。 ボク個人で言えば、非営利活動なので、

ヨブの涙

旧約聖書にでてくる、涙もちょちょぎれるヨブさんのお話。 まったくもってヒドイ話が、さもありなんなスト

構造線上のアリア

新緑と翠の吉野川が美しいウマバ。美しい山河も地質学的な視点で見ると、また違った自然の厳しい面も見えて

理想の国家は自分たちの手でツクる

憲法を考えることは理想の国家論を論じることだと思う。 今まで現状にまぁまぁ満足してたってこともあって

ブログ一(はじめ)て~”1984”の世界にならないように

言論の自由の危機?こんな時代を経験するとは思わなかった・・ 自民党のおエライ”先生”方の言論弾圧とそ

no image

京都市立芸術大学学長の新入生祝辞が素晴らしい!

僕たちには”価値を自ら生み出す”ことに人生をかけたほうがいい。  太平洋戦争の終焉からおよそ半世紀後

LINEの即レス文化は日本人のネガティブな一面

LINEの即レス文化が苦手。 なので、アカウントは作ったがすぐに捨てた。 (行ったこと無いけど)女子

no image

ホメオパシーもほどほどに。

ホメオパシーという民間療法 ナチュラリスト(昔で言うとこのピッピーね)系の間でチラホラ見かけるけど、

no image

洪水の前に

ナショジオでディカプリオが案内する地球温暖化問題のドキュメンタリーを期間限定で無料配信。 政治家の御

明日は明日のための選挙

明日はいよいよ選挙。 三宅洋平さんについて 僕もよくSNSに流れてくる三宅洋平さんについての感触は、

コメントを残す

no image
天皇も「一生の心残り」と悔やんだ、明治政府のある蛮行の記録(真鍋 厚)

日本人もイスラム原理主義的な行動をしていた史実。 復古主義的な昨今にも同じ臭がする。 インバウンド消

no image
国会の質問時間「野党長すぎ」日本だけ? 「8対2」他の国でも… – withnews(ウィズニュース)

民主主義って少数意見の尊重も基本だと習いました。 三権分立も怪しい運用の今、憲法改正するなら国民によ

no image
「最低賃金、時給1500円なら夢ある」若者らデモ:朝日新聞デジタル

若者が社会に関心を持って、デモしていること自体に批判する人たちが多いことには、日本の民主主義が根付い

ヨーグルトの木

ヨーグルトの木。 ムーミン谷にありそうな、メルヘンな響きだが、ホントにある。 ブルガリアヨーグルトで

no image
京都市立芸術大学学長の新入生祝辞が素晴らしい!

僕たちには”価値を自ら生み出す”ことに人生をかけたほうがいい。  太平洋戦争の終焉からおよそ半世紀後